SNS運用や情報発信のスキルが学べる

SNSで「好き」を仕事につなげる場所

ハピネス京都 四条烏丸では、YoutubeやInstagramなどのSNSを活用した情報発信に挑戦しながら、実践的なスキルを身につけることができます。

就労継続支援B型事業所として、一人ひとりのペースに合わせて取り組める環境の中で、「発信する力」を「働く力」へとつなげていくことを目指しています。

「SNSは見る専門だけど、いつか自分でも発信してみたい」「好きなことを仕事にできたらいいな」――そんな思いを持つ方にぴったりのプログラムです。


視聴者が知りたい内容を企画する力

SNS運用のスタートは、「どんな人に、どんな内容を届けたいか」を考えるところから始まります。ハピネスでは、スタッフと相談しながら、自分の「好き」や「得意」を整理し、それを発信テーマに落とし込んでいく練習をしていきます。

具体的には、次のような力を少しずつ身につけていきます。

視聴者・フォロワーをイメージする力

年齢や興味などを想像し、「どんな内容なら喜んでもらえそうか」を考えます。

SNSで成功するためには、誰に向けて発信するのかを明確にすることが重要です。ハピネスでは、「ペルソナ設定」という手法を使って、具体的な視聴者像を描いていきます。

例えば、「30代の働く女性で、休日には料理やカフェ巡りを楽しんでいる」「20代の学生で、ファッションやコスメに興味がある」といった具体的なイメージを作ります。このペルソナを明確にすることで、どんな内容を発信すれば喜んでもらえるか、どんな言葉で伝えればよいかが見えてきます。

また、既存の人気アカウントを分析することも学びます。「このアカウントは、どんな人をターゲットにしているのか」「どんな工夫をしているから人気なのか」を考えることで、自分の発信に活かせるヒントが見つかります。

記事や動画の企画づくり

タイトル案を出したり、構成を考えたりしながら、一本の投稿として形にする流れを学びます。

企画づくりでは、「キャッチーなタイトル」「分かりやすい構成」「オリジナリティ」の3つを意識します。

キャッチーなタイトル:視聴者の興味を引くタイトルをつけることが、クリック率を高める第一歩です。「〇〇してみた」「〇〇の作り方」「知らないと損する〇〇」など、思わずクリックしたくなるタイトルのパターンを学びます。

分かりやすい構成:動画や記事の構成は、「導入(興味を引く)」→「本編(内容を伝える)」→「まとめ(行動を促す)」という流れが基本です。この流れに沿って、視聴者が最後まで見たくなる構成を考えます。

オリジナリティ:似たような内容でも、自分ならではの視点や経験を加えることで、オリジナリティが生まれます。「私はこう感じた」「こんな失敗をした」といった個人的なエピソードを入れることで、視聴者との距離が縮まります。

「何を発信したらいいかわからない」という場合でも、話し合いながらテーマを一緒に見つけていくので、ゼロからのスタートでも大丈夫です。

プラットフォームの特性を理解する

YoutubeとInstagramでは、それぞれ特性が異なります。ハピネスでは、各プラットフォームの特徴を理解し、適切な発信方法を学びます。

Youtube:長尺の動画に適しており、詳しい解説や物語性のあるコンテンツが人気です。視聴者は「じっくり見たい」「学びたい」という意識で訪れることが多いため、価値のある情報を提供することが重要です。

Instagram:視覚的なインパクトが重要で、短時間で魅力が伝わるコンテンツが好まれます。ストーリーズやリール機能を活用することで、日常的な発信から、よりエンゲージメントの高い投稿まで、幅広い表現が可能です。

これらの特性を理解することで、それぞれのプラットフォームに合った発信ができるようになります。


伝わる記事・動画の制作スキル

企画ができたら、次は実際に記事や動画を作っていきます。文章が得意な方はブログ風の記事作成を、ビジュアルが好きな方は動画制作や画像制作を中心に、といったように、自分の得意や興味に合わせてチャレンジできます。

記事作成

見出しのつけ方や文章の流れを意識しながら、「最後まで読んでもらえる文章」を目指して書いていきます。

SNS用の記事は、ブログとは少し異なる特徴があります。特に重要なのは、「冒頭で興味を引く」ことです。最初の数行で読者の心をつかめなければ、そのまま離脱されてしまいます。

ハピネスでは、以下のような記事作成のテクニックを学びます。

PREP法:Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順で書く方法です。最初に結論を述べることで、読者は何について書かれているかを即座に理解できます。

箇条書きの活用:長い文章は読みにくいため、要点を箇条書きにすることで、視認性が向上します。

画像や絵文字の使用:文字だけでなく、適度に画像や絵文字を入れることで、読みやすく親しみやすい記事になります。

また、SEO(検索エンジン最適化)の基礎も学びます。検索されやすいキーワードを意識して記事を書くことで、より多くの人に読んでもらえる可能性が高まります。

動画制作

スマホやPCで撮影した素材を使い、カット編集やテロップ入れなどの基本的な編集作業を行います。

SNS用の動画は、最初の数秒が勝負です。視聴者は、最初の3〜5秒で「この動画を見続けるかどうか」を判断します。そのため、冒頭で興味を引くシーンを入れることが重要です。

ハピネスでは、以下のような動画制作のポイントを学びます。

フックの作り方:冒頭で「これから〇〇します!」「〇〇してみた結果…」といった、続きが気になるフックを入れることで、視聴継続率が上がります。

テンポの良い編集:間延びしたシーンはカットし、テンポよく編集することで、視聴者を飽きさせません。特にSNSでは、短く濃い内容が好まれます。

テロップの効果的な使い方:重要なポイントやキーワードをテロップで強調することで、音を出さずに視聴している人にも内容が伝わります。

サムネイルの重要性:動画のサムネイル(表紙)は、クリック率を大きく左右します。目を引く画像とキャッチーな文字を組み合わせたサムネイルを作る練習もします。

制作したコンテンツは、スタッフと一緒に振り返り、「ここが伝わりやすかった」「次はこんな表現も試してみよう」といった形で、改善ポイントを共有していきます。

この積み重ねが、発信力だけでなく、自分の成長を実感するきっかけにもなります。


フォロワーを増やす工夫と継続のコツ

SNS運用で大切なのは、「一度投稿して終わり」ではなく、継続して発信を続けることです。ハピネスのプログラムでは、無理のないスケジュールを組みながら、継続して投稿していくための工夫も一緒に考えていきます。

投稿内容とタイミングの工夫

どの曜日や時間に反応が良いかを見ながら、投稿のタイミングを調整することも学びます。

SNSには、プラットフォームごとに「ゴールデンタイム」と呼ばれる、反応が良い時間帯があります。例えば、Instagramでは平日の昼休み(12〜13時)や夜のリラックスタイム(20〜22時)に投稿すると、多くの人に見てもらいやすいと言われています。

ハピネスでは、自分のターゲット層がどの時間帯にSNSを見ているかを考え、最適な投稿時間を見つけていきます。また、曜日による反応の違いも分析します。週末と平日では、視聴者の興味や余裕が異なるため、投稿内容や時間を使い分けることが効果的です。

フィードバックの活かし方

再生回数や「いいね」、コメントの反応を参考にして、次の企画に活かしていく流れを体験します。

SNSの大きな魅力は、視聴者からの反応が数字やコメントで可視化されることです。ハピネスでは、これらのデータを分析し、次の投稿に活かす方法を学びます。

数値分析:「今回の動画は再生回数が多かった。なぜだろう?」「この投稿は『いいね』が少なかった。何が原因か?」といった分析を行います。タイトル、サムネイル、投稿時間、内容など、様々な要素を振り返ることで、成功パターンが見えてきます。

コメントへの対応:視聴者からのコメントには、できるだけ返信することで、コミュニケーションが生まれ、ファンが増えていきます。また、コメントの中には、次の企画のヒントが隠れていることもあります。

継続するためのスケジュール管理

「続けるのが苦手」という方でも、チームで役割を分けたり、できる範囲から始めたりしながら、自分に合ったペースで取り組めるよう配慮されています。

継続のコツは、「完璧を目指さないこと」です。最初から高いクオリティを求めると、負担が大きくなり、続かなくなってしまいます。ハピネスでは、「まずは週に1回投稿する」といった無理のない目標から始め、徐々に頻度を上げていきます。

また、投稿ストックを作ることも学びます。時間があるときに複数のコンテンツを作っておくことで、忙しい時期でも安定して投稿を続けられます。


収益化や広告の仕組みも基礎から学べる

SNSを仕事につなげるうえで欠かせないのが、収益化や広告の仕組みについての理解です。ハピネスでは、専門的な難しい話をいきなりするのではなく、「どのような流れで売上につながるのか」といった基礎をわかりやすく学べる機会を用意しています。

広告収入の基本的な仕組み

再生数や登録者数との関係など、概要レベルで理解していきます。

Youtubeでは、動画に表示される広告から収益を得ることができます。これを「広告収入」と言います。ただし、収益化するためには、一定の条件(チャンネル登録者数1000人以上、過去12ヶ月の総再生時間4000時間以上など)をクリアする必要があります。

また、Instagramでは、フォロワー数や投稿の影響力が高くなると、企業から商品PRの依頼が来ることがあります。これを「インフルエンサーマーケティング」と言います。

ハピネスでは、これらの収益化の仕組みを基礎から学び、「どのくらいのフォロワー数や再生回数があれば、どのくらいの収入が得られるのか」といった現実的な情報も共有します。

商品やサービスの紹介方法

自分が本当に良いと思えるものを、押しつけにならない形で紹介するポイントを学びます。

SNSで商品を紹介する際に重要なのは、「正直さ」と「共感」です。良い点だけでなく、使ってみて気になった点も正直に伝えることで、視聴者からの信頼を得られます。

また、「こんな人におすすめ」「こんなシーンで使うと便利」といった、具体的な使用シーンを提案することで、視聴者が自分に当てはまるかどうかを判断しやすくなります。

ステルスマーケティング(広告であることを隠した宣伝)は、法律で禁止されています。企業からの依頼で商品を紹介する場合は、「PR」「広告」といった表示をすることが義務付けられています。ハピネスでは、こうした法的な知識も含めて、健全なSNS運用を学びます。

これらを実際の投稿づくりの中で少しずつ意識していくことで、「ただ投稿する」から一歩進んだ、「仕事につながる発信」をイメージしやすくなります。


自分の「得意」を発信して未来へつなげる

SNS運用を通じて身につくのは、フォロワー数だけではありません。自分の得意なことや好きなことを言葉や映像で表現し、人に届ける経験そのものが、大きな自信につながっていきます。

SNS運用で得られるスキル

SNS運用を通じて、次のような実践的なスキルが身につきます。

  • 企画力:視聴者のニーズを考え、魅力的なコンテンツを企画する力
  • 制作スキル:文章や動画を作る技術的なスキル
  • マーケティング思考:どうすれば見てもらえるか、どうすれば共感してもらえるかを考える力
  • 分析力:数値やフィードバックを分析し、改善する力
  • コミュニケーション能力:視聴者との対話を通じて、人と繋がる力
  • 継続力:定期的に発信を続ける習慣と根気

これらのスキルは、SNS運用だけでなく、様々な仕事に応用できる汎用的な能力です。

将来の可能性

SNS運用のスキルは、次のような職業や働き方に繋がる可能性があります。

  • SNSマーケター(企業のSNSアカウント運用)
  • コンテンツクリエイター(Youtuber、インスタグラマー)
  • 在宅ワーク(SNS投稿代行、コンテンツ制作)
  • フリーランス(個人で仕事を受注)

また、自分でショップを開いたり、サービスを提供したりする際にも、SNSでの発信力は大きな武器になります。


ハピネスで新しい一歩を

ハピネス京都 四条烏丸では、就労継続支援B型事業所として、一人ひとりの特性や体調に配慮しながら、安心して挑戦できる環境を整えています。

「まずは見学して雰囲気だけ知りたい」「どんなことができそうか相談したい」といった声にも丁寧に対応しているので、気になる方は気軽に問い合わせることができます。

SNSを通じて「自分の得意」を発信しながら、それを少しずつ仕事や将来の可能性につなげていく――。そんな新しい一歩を、ハピネスで一緒に踏み出してみませんか。


お問い合わせ

SNS運用に興味がある方、「自分の好きなことを発信してみたい」という方は、ぜひハピネス京都 四条烏丸までお問い合わせください。見学や体験も随時受け付けています。

スタッフ一同、皆様の「好き」を「仕事」につなげるお手伝いをさせていただきます。