ライティング・動画制作・ネット販売で広がる「働く」のカタチ

ハピネス京都 四条烏丸では、ライティング・動画制作・ネット販売など、デジタルスキルをいかしたお仕事に挑戦できる環境が整っています。

就労継続支援B型事業所として、一人ひとりのペースを大切にしながら、実務に近い形でスキルを身につけられるのが大きな特徴です。

「文章を書くことが好き」「動画を見るのが好き」「ネットショップに興味がある」――そんな気持ちを、少しずつ「しごと」に近づけていけるのが、ハピネスのデジタル系プログラムです。ここでは、具体的にどんなことに取り組めるのかをご紹介します。


読まれる文章を書くライティング

まずチャレンジできるのが、ブログ記事や紹介文などのライティングです。「なんとなく書く」のではなく、「読んでもらえる構成」や「伝わりやすい文章」を意識して書く練習をしていきます。

たとえば、次のようなポイントを学びながら取り組みます。

文章の構成づくり

起承転結や見出しの付け方を意識して、「読みやすい流れ」を作る練習をします。

文章の構成は、読者が内容を理解するうえで非常に重要です。ハピネスでは、まず短い文章から始めて、徐々に長い文章へとステップアップしていきます。最初は300字程度の短い紹介文から始め、慣れてきたら1000字、2000字と、段階的に文字数を増やしていきます。

具体的には、「導入部分で読者の興味を引く」「本文で詳しく説明する」「結論でまとめる」という基本的な流れを意識した構成を学びます。また、見出しをつけることで、文章全体の構造が分かりやすくなり、読者が必要な情報を見つけやすくなることも実感できます。

読まれるライティングテクニック

結論を先に伝える、専門用語をかみくだいて説明するなど、相手を思いやった表現を身につけていきます。

ライティングでは、「誰に向けて書くのか」を意識することが大切です。ハピネスでは、想定読者を明確にして、その人に届く言葉を選ぶ練習をします。例えば、高齢者向けの記事であれば、難しい横文字を避けて、分かりやすい日本語で表現する工夫をします。

また、「一文を短くする」「具体例を入れる」「箇条書きを活用する」といった、読みやすさを向上させるテクニックも学びます。これらのテクニックは、ビジネス文書やメールなど、日常生活でも役立つスキルです。

実際に書いた文章は、スタッフと一緒に振り返りながら「ここがよかった」「こうするともっと伝わる」といったフィードバックを受けることができます。

少しずつステップアップしていけるので、「文章を書くのは久しぶりで不安」という方も安心して取り組めます。

ライティングで身につく力

ライティングを通じて、次のような力が自然と身についていきます。

  • 表現力:自分の考えを言葉にする力が育ちます。
  • 論理的思考力:筋道を立てて説明する力がつきます。
  • 情報収集力:書く前に調べる習慣が身につきます。
  • 共感力:読者の立場に立って考える力が養われます。

これらの力は、ライティングだけでなく、日常のコミュニケーションや、他の仕事にも活かせる汎用的なスキルです。


スマホやPCを使った動画制作

ハピネスでは、スマホやパソコンを使った動画の撮影・編集にも挑戦できます。

難しい専門機材がなくても、身近な道具で「伝わる動画」を作る経験が積めるのが魅力です。

取り組める内容の一例は次の通りです。

動画撮影の基本

ブレにくい撮り方、構図の工夫、明るさの調整などを学びながら、短い動画クリップを撮影します。

動画撮影は、まずスマートフォンのカメラ機能を使うところから始めます。スマホは誰でも持っていて、操作も比較的簡単なため、動画制作の入り口として最適です。

撮影では、「手ブレを防ぐために両手でしっかり持つ」「被写体を中央に配置するか、三分割法を使う」「逆光を避けて明るい場所で撮る」といった基本テクニックを学びます。また、三脚やスマホスタンドを使うことで、さらに安定した映像が撮れることも体験します。

短い動画クリップ(10〜30秒程度)を何本か撮影して、それぞれの違いを比較することで、「こうすると見やすい」「こうすると伝わりやすい」という感覚が自然と身についていきます。

編集ソフトを使ったカット編集

いらない部分をカットしたり、必要なシーンをつなげたりして、一本の動画に仕上げる練習をします。

動画編集では、無料で使える編集ソフトやアプリを活用します。初心者向けの「iMovie」(Apple製品)や「CapCut」(スマホアプリ)、パソコンでは「DaVinci Resolve」の無料版など、様々なツールの中から、使いやすいものを選んで作業します。

編集の基本は「カット」です。撮影した動画の中から、必要な部分だけを残し、不要な部分を削除していきます。この作業を通じて、「動画の流れ」「テンポ感」を意識する力が育ちます。

また、複数のクリップをつなげて、一つのストーリーを作る作業も行います。例えば、「商品紹介動画」を作る場合、「商品全体を映す」→「特徴的な部分をアップで撮る」→「使用シーンを見せる」といった流れで、視聴者が理解しやすい構成を考えます。

テロップやBGMの追加

文字や音を入れることで、動画の印象がどう変わるかを体験しながら、表現の幅を広げていきます。

テロップ(画面に表示される文字)は、動画の内容を補足したり、強調したりする重要な要素です。「ここがポイント!」「お得な価格」といった短いメッセージを入れることで、視聴者の注目を集めることができます。

BGM(背景音楽)の選び方も学びます。明るい曲、落ち着いた曲、元気な曲など、動画の内容や雰囲気に合った音楽を選ぶことで、視聴者の感情に訴える動画になります。著作権フリーの音楽を使う方法も学び、法的な問題を避ける意識も身につけます。

編集作業は、集中してコツコツ取り組むのが得意な方にも向いています。完成した動画をみんなで見返す時間は、「ここがいいね」「次はこんな撮り方もしてみたい」とお互いのアイデアを共有できる、楽しい振り返りのひとときになります。

動画制作で得られるスキル

動画制作を通じて、次のようなスキルが身につきます。

  • クリエイティブ思考:アイデアを形にする創造力が育ちます。
  • 技術スキル:編集ソフトの操作スキルが身につきます。
  • 計画力:撮影前の準備や段取りを考える力がつきます。
  • 集中力:細かい編集作業を通じて集中力が養われます。

動画制作のスキルは、YouTubeやSNSが普及した現代において、非常に需要が高い分野です。趣味として楽しむこともできますし、将来的には在宅ワークや副業としても活かせる可能性があります。


ネット販売で実務に近い経験を

さらに、Amazonなどのネットショップを利用した「ネット販売の実務」に挑戦できるのも、ハピネスならではのポイントです。

ネットショッピングを利用したことはあっても、「売る側の作業」は、なかなかイメージしにくいものかもしれません。

ハピネスでは、スタッフのサポートを受けながら、次のような流れを少しずつ経験していきます。

商品の魅力を伝える文章づくり

ライティングで身につけた力を活かしながら、「どんな人に、どんな良さがあるのか」を意識した商品説明文を作成します。

商品説明文は、購入を検討している人に「この商品がなぜ必要なのか」「どんなメリットがあるのか」を伝える重要な役割を果たします。ハピネスでは、実際に商品を手に取り、その特徴や使い心地を確認しながら、説明文を考えていきます。

例えば、「この商品は軽くて持ち運びやすい」「水洗いができるのでお手入れが簡単」といった具体的なメリットを、分かりやすい言葉で表現します。また、「忙しい主婦の方におすすめ」「初めて使う方でも安心」など、ターゲット層を明確にした表現も学びます。

商品写真や画像の準備

撮影した写真を選んだり、必要に応じて画像を整えたりして、ページ全体の見やすさを意識します。

ネット販売では、商品写真が非常に重要です。実物を手に取ることができないため、写真が購入の決め手になることも多いのです。ハピネスでは、スマホやデジタルカメラで商品写真を撮影し、その中から最も商品の魅力が伝わる写真を選ぶ作業を行います。

写真撮影では、「全体像が分かる写真」「細部がよく見える写真」「使用シーンを想像できる写真」など、複数のアングルから撮影します。また、明るさや色味を調整する簡単な画像編集も学び、より魅力的な商品ページを作る力を身につけます。

出品や在庫管理などの基本操作

実際の管理画面を使いながら、出品や簡単な更新作業などに関わっていきます。

Amazonなどのプラットフォームには、出品者用の管理画面があります。ハピネスでは、この管理画面を使って、商品の登録、価格設定、在庫数の入力などの基本操作を学びます。

また、注文が入った際の確認作業や、発送準備の手順なども体験します。「注文が入った!」という瞬間は、自分たちの努力が実を結んだことを実感できる、嬉しい瞬間です。

在庫管理では、「どの商品がいくつ残っているか」を正確に把握する重要性を学びます。在庫が切れないように適切に管理することで、顧客満足度を高めることができます。

「自分たちが関わった商品が、どこかの誰かのもとへ届く」という実感は、大きなやりがいにつながります。数字や結果が画面に表れるので、「頑張った分が見える形になるのがうれしい」という声も生まれやすい分野です。

ネット販売で学べること

ネット販売の経験を通じて、次のような実務スキルが身につきます。

  • マーケティング思考:顧客のニーズを考える力が育ちます。
  • データ分析力:売上や在庫のデータを読み解く力がつきます。
  • 責任感:お客様に商品を届けるという責任感が養われます。
  • ビジネス感覚:実際の商取引を通じてビジネスの流れを理解できます。

ネット販売のスキルは、ECサイトの運営や、将来的に自分でショップを持ちたいと考えている方にとって、非常に実践的な経験になります。


自分のペースでスキルを身につける

ハピネス京都 四条烏丸は、障害のある方が「自分らしく働く」ための準備や練習をする場として、無理のないペースで参加できる環境づくりを大切にしています。

ライティング・動画制作・ネット販売と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、はじめは「見学だけ」「少しだけ触ってみる」といった形からスタートすることも可能です。

  • パソコンが久しぶりな方
  • 動画に興味はあるけれど、触ったことがない方
  • ネットショップが好きで、「裏側の仕組みを知ってみたい」と思っている方

そんな方にとって、ハピネスのプログラムは、楽しみながらスキルを身につけていける良いきっかけになります。わからないところがあっても、スタッフがそばでサポートするので、一人で抱え込まずに取り組めるのも安心です。

スタッフのサポート体制

ハピネスでは、経験豊富なスタッフが、一人ひとりの理解度やペースに合わせて、丁寧にサポートします。「ここが分からない」「もう一度教えてほしい」といった質問には、何度でも答えますので、遠慮なく聞いてください。

また、作業に行き詰まったときには、一緒に解決策を考えます。「このやり方が難しければ、別の方法を試してみましょう」といった柔軟な対応も、ハピネスの特徴です。


「好き」や「得意」を未来につなげていく

ライティング・動画制作・ネット販売という3つの分野は、どれも今の社会でニーズが高まっているスキルです。就職や在宅ワークを目指すときにも役立つ可能性があり、将来の選択肢を広げる一歩にもなります。

ハピネス京都 四条烏丸では、「できないこと」よりも「やってみたいこと」「得意かもしれないこと」に目を向けながら、一人ひとりの挑戦を応援していきます。

見学や相談の場では、興味のある分野や不安なことを気軽に話せる時間も用意されていますので、「少し気になるな」と感じた方は、ぜひ一度お問い合わせください。

将来の可能性

これらのデジタルスキルは、様々な分野で活かすことができます。例えば:

  • ライティング:Webライター、ブログ運営、SNS運用など
  • 動画制作:YouTube動画編集、企業のPR動画制作、結婚式のムービー制作など
  • ネット販売:ECサイト運営、商品企画、カスタマーサポートなど

また、これらのスキルを組み合わせることで、さらに可能性は広がります。例えば、「ライティング+動画制作」でYouTubeチャンネルを運営したり、「ライティング+ネット販売」で自分のショップを持ったりすることも夢ではありません。

ハピネスでの経験が、皆様の未来を切り開く第一歩になることを願っています。


お問い合わせ

デジタルスキルに興味がある方、「やってみたいけど不安」という方も、お気軽にハピネス京都 四条烏丸までお問い合わせください。見学や体験も随時受け付けています。

スタッフ一同、皆様の「やってみたい」という気持ちを全力でサポートいたします。